クリニックマーケ基礎編

医療マーケティング初心者が知っておくべき医療広告ガイドラインとホームページの重要性

クリニックマーケ基礎編
この記事は約5分で読めます。

私の医療マーケティングの始まりはInstagram運用

私がクリニックの医療マーケターとして最初に担当した仕事は、Instagramの運用でした。

ただし、私がマーケターとして入る前から、すでに外部業者がホームページの運用、SNSの情報発信、Facebook広告を行っている状況 でした。

つまり、ゼロからマーケティングを立ち上げるのではなく、すでに進行している施策の一部(Instagram)からスタート する形でした。

そのため、事前に体系的な知識を学ぶというよりも、実践の中で疑問に思ったことを学びながら進める という、少しイレギュラーな体制で業務を行っていました。

しかし、その中で医療広告ガイドラインに違反する表現が含まれていることに気づきました。

例えば、
❌ 「最新治療で〇〇が劇的に改善!」
❌ 「患者さんの声(体験談)」
❌ 「ビフォーアフター画像」

こうした表現は、医療広告ガイドラインに違反する可能性があり、場合によっては行政指導の対象 になってしまいます。

この経験から、医療マーケティングを始める前に医療広告ガイドラインの基本を理解しておくことが必須 だと痛感しました。

特に、私のようにすでにマーケティング活動が進んでいるクリニック だけでなく、「ホームページはあるけれど、マーケティングは何もできていない」というクリニックも多い と思います。

だからこそ、まずはマーケティングの基礎を学びながら、クリニックのホームページを見直すことが重要 です。

このプロセスを通じて、医療広告ガイドラインを身をもって理解し、順序だてて着実に医療マーケティングの力を養う ことができます。

クリニックのホームページは最強の広告塔!

最近、多くの患者さんが医療機関を選ぶ際にインターネットを活用しています。

そのため、クリニックのホームページは、患者さんにとって第一印象を与える重要なツール です。

ホームページの役割とメリット

✔ 信頼性の向上 → 診療内容や設備を詳しく掲載し、安心感を与える
✔ 集患効果 → SEO対策で検索上位を狙い、新規患者を獲得
✔ 情報発信 → 診療時間や休診日などの最新情報を提供
✔ 予約システムの導入 → オンライン予約を可能にし、患者さんの利便性を向上

クリニックのホームページの実態

日本では、約80%以上のクリニックがホームページを持っている と言われています。

特に都市部ではほぼ必須となっており、ホームページがないと集患に大きな影響 を与えかねません。

ホームページは無料で集患できる「最強の看板」

適切にSEO対策を行えば、広告費をかけずに安定した集患 が可能になります。

✅ 「〇〇市 頭痛外来」などで検索されるよう最適化
✅ 予約導線を工夫し、ホームページ経由の来院率UP
✅ SNSやGoogleビジネスプロフィールと連携し、相乗効果を狙う

医療広告とは?|どこまでが広告に該当するのか

医療広告ガイドラインは、患者さんが正しい情報をもとに医療機関を選べるようにするためのルール です。

そもそも「医療広告」とは?

✅ 広告に該当するのは「誘引性」「特定性」があるもの
「誘引性」 → 患者を呼び込む目的がある(例:「最新治療で治る!」)
「特定性」 → 特定の医療機関に関する情報(例:「〇〇クリニックの〇〇治療」)

📌 広告に該当するもの

  • クリニックのホームページ(例外あり)
  • Google広告・SNS広告
  • チラシ・ポスター

📌 広告に該当しないもの

  • 患者の口コミ(クリニックが意図的に誘導しない場合)
  • SNSでの一般的な健康情報の発信
  • 学術論文やニュース記事

「どこまでが医療広告にあたるのか?」を理解することが重要です。

限定解除とは?|ホームページなら一部の表現がOKになる

通常、医療広告のルールは厳しいですが、「ホームページ」は「限定解除」の条件を満たせば、広告ではNGな表現でも掲載できる 例外があります。

限定解除の条件(3つすべて満たす必要あり)

1️⃣ 「患者の求めに応じて提供される情報であること」(患者が自ら検索して閲覧するもの)
2️⃣ 「虚偽・誇大な表現をしないこと」(誤解を招く表現は禁止)
3️⃣ 「特定の記載事項を含めること」(診療科目、医師名、所在地など)

📌 限定解除が適用されてもNGなもの

  • 体験談・口コミの掲載
  • 誇大表現(No.1、最先端、100%効果がある)
  • 事実に基づかない治療の成功率や比較データ

「ホームページは限定解除を活用すれば、より詳しい情報提供が可能!」
ただし、誇張や不正確な表現は依然としてNGなので注意が必要です。

まとめ:まずは自院のホームページを見直してみよう!

✅ 医療広告ガイドラインを知らずに広告を出すと、違反リスクがある
✅ ホームページは、SEO対策次第で無料で集患できる「最強の広告塔」
✅ どこまでが医療広告かを理解することが大切
✅ 限定解除を活用すれば、ホームページでは詳細な情報提供が可能!

まずは、自院のホームページを見直し、適切な情報発信ができているか確認してみましょう!

タイトルとURLをコピーしました